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第47章 胡瓜の伝播と実情

Posted by トマトの福音書 ~成約摂理聖書外伝~
 

第二審の裁判が進められている最中、決して良いとは言えない環境の中にあっても、先生は日々祈りを絶やさず我々に溢れんばかりの御言葉を与えてくださっている。
最近の御言葉を聞いていると、以前よりも次元が高くなっていることが一目瞭然であり、先生がそのように日々復活されていることを悟るのである。

先週の水曜礼拝(12/10)でも、深く深い真理を語ってくださった。
主日(12/7)の主題が『ただ神様とイエス様だけが主になる』との流れもあり、再臨実相や偶像崇拝などについて詳細に説明してくださった。
一同が真理の恵みに溢れたのだが、それに加えて農夫は「農業の恵み」にもあずかることになったのである。
偶像崇拝について、以下の聖句が引用されていた。

「その偶像は胡瓜畑のカカシのようで、ものを言うことができない」(エレミヤ書10:5)

神様が預言者エレミヤを通して、イスラエル民族に忠告した箇所だ。
異邦人の信仰は、被造物を拝む偶像崇拝である。
農夫はこの箇所に感動を覚えた。
もちろんそれは知識的な段階ではあるが。
と言うのも、エレミヤは紀元前600年頃に活躍した旧約の預言者だが、この時代既に中東地域では胡瓜の栽培がされていたと言えるのである。

意外にも胡瓜の歴史は古いようだ。
『トマトの福音書』を書き始めてから早一年、ちょうど一年前に執筆した「胡瓜の章」(第4章)の続編として、今回は胡瓜の伝播に主眼を置いて書き進めていこうと思う。

胡瓜の原産地はインド北部(ヒマラヤ)~西アジアで、紀元前10世紀頃には定着したとされる。
西アジアでは、3000年前から既に食用とされていたとのことだ。
この地域から、西進・東進して広がっていく。
古代エジプトでは、テーベにある墳墓の壁画に胡瓜が描かれていた。
当時、薬用としても使用されていたようである。

そして意外にも、胡瓜はイエス様とも間接的に関係がある。
第2代ローマ皇帝のティベリウス帝が胡瓜を好んで食べていたと、『博物誌』を書いたプリニウスは記録している。
このティベリウス帝、実は新約聖書に登場するのだ。
皇帝の本名は「ティベリウス=ユリウス=カエサル」、そう、以下の聖句に出てくる人物だ。

「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい」(マタイによる福音書22:21)

これはパリサイ人がイエス様を試そうと、税金についての話を持ち出した場面だ。
古代ローマで有名な三頭政治を行なったカエサル(シーザー)のほうではない。
ティベリウス帝はイエス様の公生涯当世の皇帝だが、この時代ローマ帝国でも胡瓜が浸透していたことが見て取れる。

一方胡瓜の東進は、紀元前2世紀に張騫が中国へ導入したとの説がある。
張騫は中国・前漢の武帝時代に、匈奴対策として大月氏との同盟を目指して西域に赴いた政治家だ

高校世界史レベルでは登場する人名なので、耳にしたことのある方も少なからずいるのではないだろうか。
途上で匈奴に捕らえられたり、大月氏との同盟にも失敗はしたものの、西域の貴重な情報を漢にもたらしたという点で評価を受けている。
この時に、情報と共に胡瓜も持ち帰って来たのだろうか。

「胡」とは元々はモンゴル地域を指す言葉であり、やがて西域(ペルシアなど)を指すようになった。
つまり胡瓜とは、「西域から伝えられた瓜」という意味である。
日本には奈良時代に伝来し、遣唐使によってもたらされた。
当時の古文書には、「加良宇利」や「黄瓜」などと書かれている。
実はそれより遥か昔の縄文・弥生時代の遺跡からは、胡瓜の仲間であるメロンの種子が見つかっている。
弥生時代中期以降、稲作農業と共に瓜や大根が栽培されるようになったそうだ。

胡瓜は京や江戸といった中心地よりも、地方で栽培される傾向にあった。
日本における胡瓜の一般的な評価は低かったようで、例えば江戸時代の『農業全書』には、「下等の瓜で、賞味して食べる物ではない。多くの瓜に先立って早く出回る」と記述されている。
また「水戸黄門」として有名な徳川光圀も、胡瓜を嫌っていたようである。
切り口が三つ葉のような形をしていることから、徳川家の家紋である葵の紋様を連想させるため、江戸時代の武士は恐れ多くて口にしなかったという伝説も残っている。
しかしながら、現在では日本国民1人あたりの年間消費量が8kgにも及び、世界一の胡瓜消費国なのだ。

胡瓜は96%が水分で構成されており、栄養野菜ではない。
しかし水気をおろす野菜であり、昔から利尿・消炎・催吐に利用されてきた。
胡瓜は化粧水としても使われ、含まれるカリウムは生活習慣病の天敵となるナトリウムを体内から排出する作用がある。
毒素を排出して体内を浄化する胡瓜の働きは、信仰的に見ればバプテスマのヨハネの立場だろうか。
人々が罪という毒を悔い改めて清算し、神様に立ち返らせる準備をしたヨハネ。
つまずきという炎症も鎮められることだろう。

胡瓜を栽培する際に、表皮に浮く白い粉をブルームと言う。
これは表皮からの水分蒸発を防ぐ役割を果たすが、「白い粉(ブルーム)=農薬」という先行したイメージが強いため、あまり消費者受けはしない。
そこで消費者ニーズに合わせて開発されたのが、ブルムレス(白い粉が無い)という品種である。
カボチャに接ぎ木することで、ブルムレスの収穫が可能となった。
しかし、その代償として歯ごたえが悪くなってしまった。
また病気への抵抗性が弱くなり、見栄えを良くするためにかえって農薬をたくさん使用するという矛盾が起こってしまったのである。
外見や見栄や人目を意識しすぎるあまりに本質を見失ってしまうことは、現代社会の象徴とも言えないだろうか。

決して栄養価は高くないけれど、毒素を流し出してバプテスマをする貴重な役割を果たす姿。
ブルムレスという体裁や評判を気にするあまりに、本来あるべき状態や立場を失ってしまう姿。
胡瓜を通して、祈りと御言葉による悔い改め、また現代社会の抱える閉塞感など、霊的・肉的の様々な実体を見ることができるのだ。

トマトの福音書 ~成約摂理聖書外伝~-胡瓜

2008-12-14 23:23


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ハレルヤ アーメン 825 P  
リンクURL
http://ameblo.jp/gospel-of-tomato/entry-10178158249.html 第47章 胡瓜の伝播と実情への外部リンク

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