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耳のある者は聞くがよい

Posted by 摂理のほんやくコンニャク
 
健康コラム 文:ホン・ハナ(聴覚学博士修了)

耳のある者は聞くがよい

「耳のある者は聞くがよい(マタイによる福音書13:9、43、ヨハネの黙示録2:7)」、「聞く耳のある者は聞くがよい(マルコによる福音書4:9、ルカによる福音書8:8、14:35)」聖書を見るとこの言葉が本当にたくさん出てくる。耳があるから聞くのは当然だが、聖書ではこれを強調している。ここで耳は二種類を意味する。肉的な耳と霊的な耳。まず肉があるから神様の御言葉を伝えてくれる時代の代言者を通して聞かなくてはいけないし、これを聞いて霊的に覚めてその御言葉の根本を悟らなくてはいけないだろう。霊と肉が全て祝福されうまくいく成約時代を生きていく私たちにとって、この二種類の意味は非常に重要だ。聞くということは耳を傾けて理解し、心を開いて従順するという意味だ。さらには聞くということは命と祝福を意味し、聞かないことは裁きを意味する。ヨハネによる福音書5:24を見ると「よくよくあなたがたに言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをつかわされたかたを信じる者は、永遠の命を受け、またさばかれることがなく、死から命に移っているのである。」とある。まずは聞いて信じることだ。ローマ人への手紙のまた別の聖句では、「信仰は聞くことによるのであり、聞くことはキリストの言葉から来るのである。」と言った。まず聞くことができてこそ信仰を持つことができるという意味だ。それでイエス様は耳の聞こえない人たちを哀れに思われ天を仰いでため息をつき、「エパタ(開く)」とおっしゃって治して下さる働きもあった(マルコによる福音書7:34)。
肉で聞くことができ、時代の御言葉を聞く耳がある今、私たちにはそんなに難しい御言葉ではないだろう。むしろ祝福の御言葉であり、感謝の御言葉だ。しかしこの祝福と感謝を続けていくのは各自の責任分担だ。誰でも家族や友達の中に聴覚障害者がいれば、時代の御言葉を伝えたくても伝えられない困難を理解するだろう。現代の学問は障害の前でそれ以上障害者と正常者に区分しない。いつ誰に訪れるか分からない数多くの事故と、知り得ない病気が増えている今、私たちは正常という単語の代わりに非障害者と障害者に区分する。だとすれば祝福の時代に非障害者として生きていく責任分担を果たすために私たちはどんな予防と対策が必要なのだろうか。

音はどのように聞こえるのか
耳には二種類の器官がある。よく知っている聞くこと、聴覚を担当する蝸牛があり、もう一つ体の均衡を保ってくれる三半規管がある。まず聴覚器官は外部から伝達される音が外耳で集められ、外耳道を過ぎて鼓膜を振動させ、鼓室内の三個の小さな骨を動かし、この運動は蝸牛の中の有毛細胞を刺激するようになり、有毛細胞はこれを電気的な信号に変えて聴神経に伝達し、脳に到達して音として解析するようになる。このように音が伝達される過程で外耳や中耳、内耳の中のある一箇所でも異常があると音が弱く聞こえたり話し声の区別が難しくなって相手方との対話に支障を来す。

高齢化時代、老人の慢性疾患の3位、難聴
聴神経の損傷はただ聞こえないという問題だけでなく、意思疎通にとって一番大切な対話音の分別を難しくする。つまり、正確に聞き分けられなくて的外れな答えをするという間違いを犯すことになる。中耳炎等の中耳の異常がない感覚神経性難聴の場合ほとんどがこういった特性を持っているが、老化による老人性難聴と、周りの騒音による騒音性難聴がこれに属する。老人性難聴は老化に関連した疾患の中で高血圧と関節炎についで3位に該当する。老人性難聴の一番大きな特徴はおもに「ス」、「チュ」、「トゥ」、「プ」、「ク」等の高音の話し声(訳注:日本語では高音や、「ク」や「ソ」といったカ行やサ行の特定の音だそうです)を他の言葉と間違って解釈するようになって対話が難しくなり、しばしば聞き直したり繰り返すことで話し声が高くなり、結局は喧嘩につながったりもする。難聴は治療しても回復できなくて、予防だけがその方法である。老人性難聴の場合、騒音やストレスを避け、程よく栄養の供給をしながら、難聴を深めることになる高血圧、糖尿といった慢性疾患を予防したり管理することが大切だ。そして聴器毒性薬物である抗生剤、鎮痛剤、解熱剤、利尿剤、抗がん剤等は難聴を誘発し得るので注意しなくてはいけない。また1年に一度、定期的な聴力検査を受けるべきである。

イヤホンをしているうちに補聴器をすることに
その次に最近最も話題になっている騒音性難聴は全体の難聴原因のうち二番目に発病頻度が高い難聴である。時々バスや地下鉄で隣の人が何の音楽を聞いているのか分かった経験を誰でもしたことがあるだろう。このようにMP3、DMB等の過度な使用によって、わずか5~6年前まででも騒音性難聴患者は騒々しい工場で働く30~40代の勤労者がほとんどだったのに、最近イヤホンの使用が増えて10代の青少年にも大幅に増加している。騒音性難聴はトラックが通り過ぎる時に出る音くらいの80~90dB異常の騒音に一日8時間以上さらされた時にかかりやすい。個人によって違いはあるが、地下鉄で隣りの人に音が聞こえるほどに大きく音楽を聞いたり、イヤホンで騒々しい音楽を一日3時間以上聞くと、耳はジェット機が通り過ぎる音と似た120dB異常の音を聞くのと同じ衝撃を受けるので、2~3年後に騒音性難聴の初期症状が現れる。青少年がよく利用するカラオケやネットカフェの騒音も100dBに近い。騒音性難聴が進行するとまず周りの音を区別する能力が落ちる。隣で自分を呼んでも反応しなかったり、突拍子もない反応を見せやすい。テレビを見るときボリュームを上げ続け、電話を受けるとき相手方に聞き直す癖も生じる。特に高音に対する障害のために女性や子供の声を正しく聞けない。耳でこおろぎの声のようなものがぐるぐる回る耳鳴りが3~4日続いたりもする。その他にも全身が疲労し、眠られず、ひどい場合、高血圧や消化不良、集中力の低下等のような身体症状も現れる。年を取るにつれてうつ病、認知能力障害が生じたりもする。アメリカの場合、青少年期にロック音楽に熱狂していた40~50代のアメリカ人の6人中1人が聴覚障害で生活に不便を感じているという。騒々しいロック音楽に初めて接したこの世代は、青少年期から持続的にどんどんどんどん大きな音で音楽を聞いた結果、数十年後に騒音性難聴へと進行したのである。その例としてロック音楽マニアだったアメリカの前大統領クリントンも補聴器を着用しているという報道があった。韓国の場合、他の国と違って特別に軍の服務が必須である男性たちが、騒音性難聴の数が多いと報告されている。騒音性難聴もやはり治療方法はない。特に青少年の騒音性難聴は、その問題を認識できない場合、壮年層になった時に補聴器を使用しなくてはいけない等、その問題が次第に深刻になり得るし、また老化による難聴が並行する場合、難聴の程度と進行速度もより速くなるので、初期に難聴による不便を味わうことになる。よって外国の場合、MP3等に非常に大きな音に対する危険性を知らせる警告文を表示する等多角的な努力がなされている。MP3の使用は一日一時間以下の使用を勧めており、途中で耳を休ませることが望ましい。ボリュームは最大ボリュームの60%を超えないように勧め、インナーイヤー型イヤホンが7~9dB以上の大きな音を伝達してくれるので、ヘッドホンを使うほうがより安全だ。また騒音にさらされたら1~2日、騒々しい音が聞こえる環境を避けて耳を休ませるべきだ。耳鳴りがしてよく聞こえなかったり響く症状がある時は、すぐに検査を受けるべきだ。

ゴッホはなぜ自分の耳を切ったのだろうか
ゴッホが自分の耳を切って描いた自画像は、いろいろな逸話で有名だ。ほとんどゴーギャンとの喧嘩の末に自分の体を害したという見解が大勢だ。しかし後に彼の日記を追跡してみると、彼がメニエール病を患っていたと推定される。激しいめまいと嘔吐、そして獅子が吠え立てるような耳鳴りが続いて彼を苦しめていた。だから彼は、外耳がなくなればその苦痛が消えるだろうと思って自分の耳を切ったものと推測される。このように苦しいメニエール病は、難聴、めまい、耳鳴りの3大症状を特徴とする。その中で突発的に起こる難聴が最もよくある症状であり、最初は片方にだけ表れるが、進行すると20~50%は両側に表れる。そして最も特徴的な症状であるめまいは、特別な前触れなくいつでもどんな場所でも突然表れるため、症状がひどい場合には社会生活をするのが難しいこともある。また耳の別の機能である平衡感覚が失われ、恐怖感を持つこともある。この治療のためには前庭抑制薬物、利尿剤、副腎皮質ホルモン剤、聴器毒性薬物等が使われる。しかし完治できる方法がなく、ただ突然訪れるめまいとその影響を避けたり最小化するために低塩食や禁煙、ストレスの調節等が要求される。最後に耳鳴りは難聴者の90%、正常者の70%が経験する症状で、不治の病に該当する。その原因と治療法が分からなくていまだに病名がつけられず、耳鳴り症状と呼ぶ。これは聴覚的な音以外に耳あるいは頭で音が響く感じで外部の音の刺激なしに自分の身体内部から聞こえる聴感覚で、虫の声、口笛の音、脈拍の音、機械音等、いろいろな音の高さと種類がある。耳鳴りは時々聞こえたりもするし、続けて聞こえる場合もあるが、長期間持続する耳鳴りは心理的あるいは社会的にひどい被害を抱き与えるので早く適切な治療が必要だ。この予防のためには大きな騒音にさらされることを避けるべきであり、定期健診をして糖尿や高血圧を治療し、塩分の摂取を減らし、適度な休息と運動を通して過労やストレスを避けるべきである。

散漫な児童、そのまま見過ごさないで下さい
最近になって10歳未満の児童の難聴が大きく増加していると報告されている。これは風邪による中耳炎等による一時的な難聴が最も大きな原因であるが、音を聞いて言語を学ぶ重要な時期には、一時的な難聴だとしても後に大きな問題へとつながることがある。小児難聴の場合、早期の発見と治療が最も重要であるが、これは教育的側面と社会的側面において岐路になるからである。初期に発見できなくて立ち遅れた治療を受けた児童は特殊学校へ進学するしかなく、一般の社会活動に迎え入れられないこともある。したがって児童が学校で授業に集中できなくて注意が散漫であったり、テレビをあまりにも近くで見るとか、音を上げて見る、あるいは大きな音で話さないと聞き取れない場合には、一度くらい検査を受けてみるのがよい。おもに児童の難聴は鼓膜の内側に水または膿がたまっているという滲出性と急性中耳炎が主な原因だ。急性中耳炎は痛み等を伴うため親たちが容易く耳鼻咽喉科を訪れることができるが、滲出性中耳炎の場合には特異な症状がない場合がほとんどなため長い期間放置することがしばしばある。滲出性中耳炎と急性中耳炎を適切に治療しなくなると、一部では鼓膜に穴が開いて持続的な耳漏を見せる慢性中耳炎に移行する場合がある。慢性中耳炎はすでに取り返しのつかない変化が鼓膜と中耳の粘膜にあるため薬物治療だけでは完治できない場合がほとんどなので、中耳内の炎症除去、聴力の維持および改善、合併症予防のための手術治療を勧める。新生児の難聴は遺伝的な原因による難聴と非遺伝的な原因による難聴に区分することができ、特異な病歴がない場合には親によっては発見が難しいので、早期発見と適切な聴力リハビリの機会を逃す場合がある。このためアメリカでは全ての新生児を対象に聴力検査を施行するように法が制定され、生まれさえすればとにかく聴力検査を無料で実施する。この過程で難聴が疑われると各分野の専門家たちが早期治療に入り、一般学級で教育を受けられるように多年間補聴器および人工蝸牛の着用と聴覚リハビリを助ける。アメリカの新生児難聴比率と同じ発病率を見せている韓国は新生児聴力選別検査がいくつかの大学病院で今試験施行段階だ。このため遺伝性難聴がある場合には妊娠と関連して産婦教育および薬物中毒防止について事前教育が必要であり、非遺伝的難聴が疑われたら選別検査を通しての早期発見および治療が必要であろう。

祝福された時代を生きていく私たち皆は貴い人だ。2000年前イエス様が耳の聞こえない人をご覧になって天を仰いでため息をついておられた時代と違って、現代は情報が満ち溢れ、少しでも関心を持って対処すれば難聴は事前に予防することができる。霊の耳も、肉の耳も全て開いて時代の御言葉に耳を傾けるべき時だ。これから私たちはそれにふさわしく聞くことの責任分担を果たす耳のある人にならなくてはいけない。(訳注:「貴い」という意味のクィハダのクィと「耳」という意味のクィは同じ発音)


難聴の自己診断
次の質問事項で「はい」という答えが3個以上あるなら聴力に問題があるかもしれないので専門家の相談を受けなくてはいけない。

Q電話で話す際に問題がある。
Q騒々しい所で対話することに困難がある。
Q二人またはそれ以上の人と一度に対話するのが難しい。
Q他の人との対話を理解するために耳を傾けなくてはならない。
Q他の人が話すとき独り言を言っているように見える。
Q他の人が言ったことを間違って理解したり不適切に反応したことがある。
Q人々にもう一度言って下さいと要請したことがしばしばある。
Q女性や子供が話すのを聞くとき、理解する際に困難がある。
Qテレビの音が大き過ぎると周りの人が自分に不満を言ったことがある。
Q響く音、うなる声、あるいは「しっしっ」という声がよく聞こえる。
Qある音が大き過ぎると感じられたことがある。
Qよく聞こえないために多くの人々との集まりを避けたことがある。
Q親戚や友人たちと飲食店に行ったとき、対話の困難を経験したことがある。
Q人々と話したくてもよく聞こえないために、思ったほどよく対話に参加できない。
Q多くの人々と一緒にいる時に疎外感を感じたことがある。





摂理の月刊誌「チョウンソリ」2008年11-12月号より
この記事はこちらのサイトでも読めますhttp://cgm.or.kr/
2009-11-7 8:19


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ハレルヤ アーメン 290 P  
リンクURL
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